ホームホワイトニングをするときの注意点

笑顔が素敵な人は、笑ったときに見える歯が、白く輝いています。白い歯を見せて笑う人は、とってもさわやかに見えます。

一方、笑った口元から、黄ばんだ歯が見えたりしたら、百年の恋も冷めてしまいます。普段の暮らしの中で溜まっていく歯の汚れは、ホワイトニングをすることで白さを取り戻せます。

歯科医で行うオフィスホワイトニングに対して、今や、ご自宅であなた自身の手によってすることができるのがホームホワイトニングです。ホームホワイトニングについて、詳しくご説明しましょう。

ホームホワイトニングする前にチェックしたいこと!

あなたの体調や歯が、ホームホワイトニングできるかチェックしましょう!ホームホワイトニングの目的も、この機会に考えてみましょう。

ホームホワイトニングの前に、歯科医を受診しよう!

ホームホワイトニングには、あなたの歯型専用のマウスピースが必要です。歯科医で作ってもらいます。また、ホームホワイトニング剤は、歯科医の指示、指導を受けなければなりません。口に入れるものですから、細心の注意が必要です。

効果が強力な海外製品をネット通販などで買う人がいますが、日本の厚労省の許可が下りていないものが多いので、避けた方がいいでしょう。

ホームホワイトニングをしてもいいかを確認しよう!

ホームホワイトニングができる、できないを歯科医にチェックしてもらいましょう。体や歯の状態によって、ホームホワイトニングができないケースは以下の通りです。

● 妊娠している方

妊娠中の方は、大切なベビーがおなかにいます。ホワイトニング剤が母子に影響するリスクもありますので、避けた方がいいでしょう。

● 虫歯がある方

歯科医で行うオフィスホワイトニングの場合は、虫歯をケアしながらホワイトニングします。ホームホワイトニングでは、虫歯ケアができないため、薬剤がしみることも考えられますから、事前に歯科医と相談の上、まず虫歯を治療することをおすすめします。

● 歯並びがひどい方

ホームホワイトニングにはあなた専用のマウスピースを作りますが、ひどい歯並びの場合、マウスピースを歯にぴったり付けられないため、歯に薬剤を接触させることができないので効果が期待できません。

● 未成年の方

未成年の方は、生育途上の歯に薬剤を付けることになります。その後の歯の成長に悪影響を与えるリスクがあるので、避けた方がいいでしょう。

● 無カタラーゼ症の方

ホワイトニング剤に含まれる過酸化水素を分解できず、体内に有害物質として蓄積します。無カタラーゼ症の方は、ホワイトニングができません。

体の状態でホワイトニングができない人をご紹介しましたが、歯の状態によってもできないケースがあります。ご紹介しましょう。

● 神経を抜いた歯

ホワイトニング剤は、神経がある生きている歯に効果を発揮します。神経がない歯は効果が低く、他の生きている歯の色と差が目立ちます。

● 人工歯、かぶせ物をした歯

ホワイトニング剤は、歯の内部の色に作用します。それがエナメル質を通して見えます。人工歯やかぶせ物がある歯にはホワイトニング効果が表れません。

不規則なライフサイクルの方には不向き!

ホームホワイトニングは、決まった時間帯に、毎日マウスピースを付けて行います。継続することが大切です。また、直後は飲食を控えなければなりません。もし、不規則なライフスタイルの場合、続けることが困難で、一定の成果を得られないかもしれません。

ホームホワイトニングをするときに気を付けたいポイント

決まった時間に、2時間以上を毎日!

ホームホワイトニングは、薬剤を入れたマウスピースを2時間以上、装着する必要があります。

強力な薬剤ではリスクがあるため、濃度の低い薬剤を使用します。即効性がありませんので、気長に継続することが大切です。しかし、始めてから数日で効果を感じ始めることができるはずです。

さらに数週間で、ホワイトニング効果がしっかり表れます。「継続は力なり」ですから、気長に毎日、効果を楽しみに行うことが大切です。もし、効果を感じられない場合は、歯科医を受診しましょう。

マウスピース装着前、装着後はしっかりすすぎましょう!

装着前には、歯をしっかりブラッシングしましょう。2時間の装着後、外した後もしっかり口の中をすすぎましょう。もし、口をすすいだだけで、薬剤が残っている感じがするなら、ブラッシングもあわせてしましょう。薬剤を残したままだと、汚れが再付着することがあります。

ホワイトニング後1時間前後は、飲食を控えましょう!

ホワイトニング剤によって、歯を漂白しますので、ホワイトニング後は、歯の表面はダメージを受けています。マウスピースを外した後、1時間前後は、飲食を控えましょう。せっかくの効果が薄れます。

2時間の装着の後、1時間前後、飲食できないので、あなたの生活スタイルに合わせて、どの時間帯にマウスピースを装着するのがいいのか、逆算するといいでしょう。

装着後、違和感、痛みがある場合

薬剤入りのマウスピースを装着して、歯茎に違和感や痛みがあることがあります。さらに、薬剤のせいでのどが痛く感じることもあります。装着時間の短縮、隔日に行うなどあなたにあった方法に変えるといいでしょう。

数日経っても、状態が変わらなければ、歯科医を受診しましょう。

マウスピースの取り扱い方法

マウスピースの清潔さをキープ!

マウスピースは長い間、口の中に入れておくものです。外した後は、傷がつかないようにブラシで洗い、乾燥させてケースに入れます。湿ったまま放置すると、カビ、雑菌が繁殖します。洗う場合は、水道の流水を使用しましょう。お湯は変形の原因になりますから、避けましょう。

薬剤は冷暗所に保存!

ホワイトニング剤は、熱、太陽光で変質します。冷暗所での保存が必要です。家庭内なら、冷蔵庫が最適です。冷凍庫はNGです。ただ、小さなお子様が誤飲しないように、ご留意ください。

マウスピースは壊れやすいものです!

マウスピース装着中に、強く噛みしめる癖のある人がいます。強く噛むと壊れる原因になります。歯ぎしり、強く噛む癖のある人は、ご注意ください。マウスピース装着中は、音楽などを聴きながら、ゆったりと過ごすといいでしょう。

マウスピースには、適量の薬剤を入れましょう!

効果を早く実感したいばっかりに、必要以上の薬剤を入れる人がいます。適量以上の薬剤を入れても、歯にセットすれば、ほとんどの薬剤があふれ出ます。薬剤の多少と効果には関係がありません。決められた用量を守りましょう。

多く入れすぎたため、あふれ出た薬剤が歯ぐきについたまま放置すると、歯茎が白濁するなどの影響が出ます。あふれて歯ぐきに付いた薬剤は、直ちにふき取りましょう。「過ぎたるは猶及ばざるが如し」です。

ホワイトニング効果を高めるために避けたいこと!

ホワイトニングをしている間は、薬剤で歯の色を抜いています。ということは、普段に比べて、着色しやすい状態になっているということです。この期間に、着色しやすい色の濃い飲食物を食べるのは控えましょう。例えば、コーヒー・紅茶、カレー・トマトソース、キムチ、赤ワインなどは極力避けましょう。

せっかくホワイトニングをしているのですから、食べる組み合わせにも注意を払いましょう。色の濃い飲食物は、ある程度口をすすげば、着色を防げます。ただ、炭酸飲料などの着色補助食品と一緒に摂るのは避けましょう。

ホワイトニング中、控えたい食べ物

カレー、トマトソース、ケチャップ、しょうゆ、みそ、キムチなど色の濃い食品、着色料が添加されている食品

控えたい飲み物

赤ワイン、コーヒー・紅茶・ココア・緑茶、コーラなど色の濃い飲料、着色料添加の飲料

着色補助食品:口の中が酸化し、歯の表面が溶けて着色しやすくなるもの

炭酸飲料、スポーツドリンク、かんきつ類、酢

飲食物以外でも控えたいこと

喫煙は控えましょう。タバコに含まれるタール、ニコチンは、歯が茶色くなります。唾液の中のカルシウムと結合してさらに歯に付きやすくなります。

他には、口紅やうがい薬も避けた方がいいでしょう。

ホワイトニングで効果が表れた後も気を付けたいこと!

ホワイトニングによって、歯が白くなったもそれは永遠にその状態が続くわけではありません。長持ちさせるポイントをご紹介しましょう。

ブラッシングは大切!

毎日の生活で、歯には汚れが付着し続けています。毎食後、就寝前のブラッシングは念入りに行いましょう。着色を防ぐ成分を含む歯磨き粉を選択しましょう。

もし、移動中や仕事中でブラッシングができない場合、口をすすぐだけでもずいぶん違います。せっかく手に入れた白い歯ですから、ブラッシングをしっかりして、長持ちさせましょう。

定期的なメンテナンスが大切です!

毎日、ブラッシングをしていても、取り切れない汚れが蓄積されて、歯が薄汚れてきます。また、虫歯や歯周病になる可能性もあります。

歯の健康、歯の白さのためには、定期的に歯科医を受診することをおすすめします。クリニックで歯石除去、ブラッシング指導を受けるのも効果的です。

ブラッシングの際に気を付けるポイント

市販の歯磨き粉には、ブルーや赤の色がついているものがあります。微量ですが、気になるようなら、真っ白な歯磨き粉を使うといいでしょう。また、研磨剤や発泡剤が含まれているものが多いので、研磨剤や発泡剤無添加のものを選ぶといいでしょう。慣れない間は、物足りなく感じるかもしれませんが、ブラッシング効果の点では、おすすめです。

まとめ

自宅でできるホームホワイトニングについてまとめました。真っ白な歯は、とってもさわやかです。でも、それをゲットし、キープするためには、ある程度の努力が必要です。あなたが努力すれば、必ず報われます。ぜひ、きれいで真っ白な歯をあなたのものにしてください。

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